騎手のエージェント制度その1

最近の日本競馬における一つの大きな変化と言えば、騎乗依頼仲介者、いわゆるエージェントが馬券購入をできなくなったことでしょうか。「公正確保」のための「兼業エージェント廃止」を掲げたJRAが猛反発を喰らい、この「馬券購入」という非常に曖昧な内容に落ち着かせてしまいました。

私は各種エージェント業を生業としてはいない(ほんの数%絡むことはあります)ので、大きな声では言えませんが、騎手エージェントやいわゆる馬喰の方々を見ていて思うのは、日本の制度は甘いと思います。

西海岸のトップジョッキーであるラファエル・ベハラノ。彼のエージェントは、鹿児島生まれの日系アメリカ人で、私も懇意にしてもらっています。先週、彼に「ラファエルには騎乗依頼がたくさん来ると思うんだけど、君はどうやって管理してるの?」と聞いた際、帰ってきた返事は個人的には驚くべき内容でした。

"They (調教師) won't tell me which horse they want him (ラファエル) to ride, they just ask me to hold the ride at "THAT" race"
「調教師たちはラファエルにどの馬に乗って欲しいかまでは言わず、このレースの時に空けといてくれとしか言わないんだ」

「はい?今なんて言った?」

続く

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