出走登録制度の是非について

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今週出走予定をしていた橋田満厩舎の馬の出走投票が、手違いにより京都芝1,200mから2,000mのレースになってしまい、規定上変更ができないことから出走せざるを得なくなってしまいました。

一口会員の方々も「おいおい」という感じだと思いますが、おそらく一番つらく責任を感じてるいるのは過ちを犯してしまった橋田師(もしくは登録に行った助手さん等)だと思います。

日本競馬では、出走登録後の取消は傷病疾病に依るものか、裁決委員が妥当と判断した場合のみに限られると記憶していますが、アメリカはどんな理由でも取り消しが可能です。

一番多い取消理由は、レース当日の天気予報が雨になったから・・・という子供じみた理由。その後に、登録・出馬表確定後に強い相手が出てくることがわかったから・・・という、いかに上位着順を狙うかという理由が出てくるのですが。
また昨年のベルモントステークスで発生したエピカリスのケースのように、州の獣医が検査を行ない、跛行していることが認められたりレースに不適切なコンディションと判断されると、コレも取り消しになります。

したがって、重賞でも少頭数の登録〜レースということも多々あり、私が未だに例え話で使うのは、実際に2012年のカリフォルニアンステークス(G2)で、6頭登録〜1頭事前に取消〜もう1頭はゲート裏でLate Scratch(直前の取消)で4頭立てで行われたことがあります。G2ですよ、コレ?

ただ取消に伴うペナルティはあります。一度取り消すと、確か10日間ほどは出走が出来ないのです。

つまり馬は仕上がっているけれど、相手が強いからやめる!来週出す!というわけにはいかないのです。仕上がっているからこそ、すぐにレースに使いたいのが人情ですが、競馬場としても頭数が集まらないとレースが成立せず、馬券売上の見込みも立たないわけですから、「そんな簡単にやってもらっちゃ困る!」という意味で、当然のペナルティといえるかもしれません。

日本競馬も同じようにペナルティを設ければよいと思うのです。10日間じゃ生ぬるいというならば、2週間でもよいと思います。
そしてミスのおかげで一番割りを食うのは、人ではなく馬です。スプリンターに2,000m走らせるのは酷でしょう。ロードカナロアならやるかもしれませんけど(笑)

今回の件は、JRA・NARともに、時代の流れとともに少しアタマを柔らかくする方法を考えたほうがいいのではないかと思いました。馬あっての競馬だし、馬主あっての馬。ファンあっての競馬ですしね。

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