10年目にして知る真実 ① 〜ビッグブラウンのベルモントステークス〜

2008年の初旬、私はロサンゼルスの地を踏みました。
高校生の頃に、当時留学していた兄(今は永住組)の家に2週間居候したこともありましたが、まさかその10年後に自分が移住を決断して、アメリカ合衆国に棲みつこうとはよもや思っていませんでした。

今は自分の夢の一端を実現したわけですが、アメリカに足を踏み入れた当時から「やっぱり競馬に関係する仕事がしたいなぁ」と思いつつ、錆びついた英語能力を鍛え直すべく、地元の語学学校で勉強している日々でした。

渡米して4ヶ月後。ケンタッキーダービーを勝ったのは、ケント・デザーモ騎乗のビッグブラウンでした。

振り返ればエイトベルズの骨折等、いろいろあったんですね・・・

プリークネスSも勝ち、ベルモントを勝てばいよいよ3冠。この年は、日本から藤沢和雄厩舎のカジノドライブが参戦を予定し、前哨のピーターパンSに優勝。残念ながら挫跖のために回避となり、ますますビッグブラウンの3冠達成に注目が集まっていたところでした。

ところが、3〜4コーナーを回るあたりでスローダウン。そして、入線したものの記録上はDNF (DID NOT FINISH)扱いに。

YouTubeから。最後ポツンと入線

なんでだろうなぁと、ときどき思い出すたびに思っていました。
会って話して別れるたびに、「あぁ、聞いとけばよかったなぁ」と思っていました。

なので、今回は久しぶりに会ったケント・デザーモと話していて「あ!あれ聞かなきゃ!」と思いたち、触れられたくないかな?と想像しつつ、10年経ったし時効だろうと思い、聞いてみることにしました。

「ケント、ビッグブラウンはベルモントで最後止まっちゃったでしょ?あれって何が原因だったの?」

続く。

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